Ed-AI研究会とは?

Ed-AI研究会(Education × AI研究会)では、AI(Artificial Intelligence)技術を用いて、教育や学習の効率化や質の向上を支援すること、またそうした技術を開発する取組である、EdTech(エド・テック)に関する研究を実施する。そのために、特にAI技術及び学習データのためのデータサイエンス(Data Science)等の、情報学分野における先端的技術を最大限利活用し、個人の適性や学習の進捗に応じた、高品質な教育・学習環境が、いつでもどこでも誰でも得られることを実現する。それによって、本学における教育の品質を格段に向上させ、我が国の教育や人材育成の質向上にも貢献する。

個人の適性や学習の進捗に応じた、高品質な教育・学習環境が、いつでもどこでも誰でもが得られる

本機構における研究目標は、第一に、AI技術や学習データの利活用を通じて、新しい教育・学習手法、ツールや支援システムの研究、それらを用いた教育の評価手法確立に向けた理論面・実践面両面からの研究を行う。第二に、本研究会で扱った手法を、小中学校、高等学校等の初等中等公教育、高等専門学校、大学、大学院等における高等教育、ならびに産業界における人材育成の場面にも適用し、新しい教育手法や教育プログラムの開発、教育人材の育成などに取組み、教育環境や人材育成事業の改善することを目指す。

研究の推進にあたっては、東京大学のメンバーに加えて、国内外の有識者やAI研究や教育研究で実績のある国内外の機関、産業界において人材育成を積極的に推進する企業との産学連携を積極的に推進する。近年進展をみせ、普及してきたAI技術やデータサイエンスをEdTechとして教育の質向上に役立てる。

 

Ed-AI研究会が取り組む3つのテーマ

AI技術を用いた新しい教育手法の研究(Ed-AI教育理論WG)

教育にAI技術を利活用する方法論に関して幅広く研究します。個別最適な「学び」を達成するための課題の整理とエビデンスに基づいた近未来のテイラーメイドの学習支援技術を具現化することを目指します。研究では、最先端の認知科学的手法を駆使した深い学習ログを用いた学習支援技術の構築を目指します。また、国内外の著名な研究者をお招きし、Ed-AIに関する研究事例を紹介いただき、課題や必要となる学習データに関して議論を行います。

AI技術を用いた教育の実践手法の研究(Ed-AI教育実践WG)

AI技術を用いた先駆的な教育手法の研究成果を、実際の教育現場に適用する場合における課題や要望について明らかにします。実際の教育現場において、ICTやAI技術等を活用した教育を実施している方を招き、事例紹介を行い、事例の中から課題、要望などの抽出を行います。また、個別に学習支援をするときに、どのようなシーンで利用することが望ましいかを、現場の方々を交えて議論します。

AI教育データ(Ed-AI教育データWG)

AI技術で利活用するための学習データフォーマットの標準化、ならびにデータ流通のプラットフォーム、学習データの利活用手法に関する調査研究を実施し、提言をまとめます。既存の手法の調査、AI技術を適用する際に必要となるデータの調査を行います。また、収集した学習データを活用する際に、学習者のプライバシー保護に関する議論をします。そして、学習データの扱いに関する提言をまとめます。

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