Ed-AI研究会 令和五年度第一回Ed-AI WGの開催について

平素より、Ed-AI研究会の活動にご助力をいただき厚く御礼を申し上げます。下記のとおり、令和五年度第一回Ed-AI WGを開催いたします。

日時:2023年6月6日(火)16:30〜18:00

形式:Zoomによるオンライン形式 (お申し込みはこちらからお願いします

参加は無料ですが、会員以外の方は発言はできません。この機会にぜひ会員にご入会ください。ご入会はリンク記載のページからお願いします。入会方法

テーマ:「生成系AIの教育・学習活動への活用」

概要:

令和五年度初回となる第一回Ed-AIワーキング・グループでは、「生成系AIの教育・学習活動への活用」をテーマとして、筑波大学附属中学校の関谷文宏(せきや ふみひろ)先生にご登壇いただきます。

これまでもデジタルメディアやインターネットは、情報や知識の宝庫として、学習や教育の場面で積極的に利活用されてきました。ただ、一般的には、これらから得られるものは、情報や知識、ディスカッションなどのためのコミュニケーション手段の提供等にとどまっており、情報や知識の応用や問題解決などまで扱えるものではありませんでした。ところが、近年の生成系AIは、既存の情報や知識を取り出すだけでなく、それらを組み合わせて応用する能力や、問題解決にそのまま使えそうな知識も機械的に生成できそうであり、またちょっとした計算問題も人間側でアルゴリズムを指定せずに解くこともできています。一方で、現在まだ発展中の生成系AIが、どういったことまで可能になるかは、研究者の間でも様々な議論があり、不透明な状況です。

この生成系AIは、当然学習・教育分野に大きな影響を与えることは明らかであり、また生徒・学生が日常的に生成系AIと接することももはや避けることができません。こうしたなかで、生成系AIの登場によって、学習・教育する内容や方法をどうしていったらよいのか、すでに多くの議論がなされています。積極的に利用し、学習・教育効果を高め、更には社会の知的水準も大きく向上させることに寄与していくという前向きな考え方と同時に、生成系AIが出力する情報・知識の品質と偏り、倫理とプライバシーの問題、解釈と透明性の欠如、また生成系AIに熟知した教育関係者の不足などの問題も議論されています。

昨年度の第6回Ed-AI教育実践WG(WG2)においても、「チャットボットの教育・学習活動への活用」といったテーマで、大規模言語モデルの活用について議論を行ってきました。今回も、生成系AIを取り上げて、学習・教育現場における利活用の問題について掘り下げて議論をしていきたいと思います。

今回は、社会科目における様々な教育方法論を研究・実践に取り組まれている、筑波大学附属中学校の関谷文宏先生をお招きし、ChatGPT等の生成系AIの登場が、学習・教育に与える影響について、教育現場の観点からのお話をお伺いしたいと思います。その上で、Ed-AI研究会の会員の皆様を含めて、パネルディカッション形式で、議論を行いたいと思います。

 

議事:

1.パネル・ディスカッション「生成系AIの学習・教育利活用について」

パネリスト:関谷 文宏・筑波大学附属中学校・教諭

越塚  登・東京大学・Ed-AI研究会

2.その他

パネリストご紹介:

関谷 文宏 先生

現在、筑波大学附属中学校・教諭

千葉大学理学部中退,東京大学文学部国史学科卒業。地元足立区の公立中学校で11年間,東京都教育委員会で3年間勤務の後,平成17年に母校に着任し,現在に至る。専門は歴史。経産省のSTEAMライブラリーのコンテンツ制作(ブリタニカ・ジャパン)に協力。エネルギー・環境教育,金融教育の研究校実践があり,現在は主権者教育に取組む。全国中学校生徒地域研究発表会の運営に関わる。北方領土の返還を求める都民会議の教育者会議委員。

以上